オールドバイオリン弓　レアな外観、19世紀後半独or英？　粘りある優雅な弾き心地

オールドバイオリン弓 レアな外観、19世紀後半独or英？ 粘りある

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ダ・ヴィンチ・ヴァイオリン

オールドバイオリンボウ―銘弓の佇まいと性能、弾き心地

ヴァイオリン弓】エリック・グランシャン / クロゾン（フランス

・重さ　約58.0㌘・長さ　約736㍉・バランス点　フェルールから18㌢強あたりとても興味深い\"顔\"を持つオールドボウをご紹介します。ご紹介と言ってもこの度、必要に迫られコレクションを手放している状況で関心を持ってくださる方にお譲りできればと思います。（お気に入りではありますので他にて必要を賄うことができましたら出品を見合わさせていただきます。）楽器は音がなんぼという見方も然り、とはいえそのひとつひとつが持つ\"顔\"もまた、とてつもなく知的好奇心を掻き立て美的欲求を満たすものというのもあると思います。例えばバイオリン本体にそれぞれ顔があるように弓にも顔があり、当弓の外観はなかなかレアではないかと感じています。弾いてもよし、ですが見てもよし。さらにその外観というものは音にも不思議とリンクするところを感じ、古い弓の骨董的な存在感はそのプレイヤビリティ、音、ひいては演奏時の心持ちにも何かしら働きかけるように思えてなりません。とても柔らかな弾き心地で、優しく弦に吸い付きます。良い反応をもっており優雅に弾ませやすく、繊細なタッチで甘い音を引き出します。オールドバイオリンボウとして入手しましたが、私見として19c後半あたり、bauschやknopfファミリー？スクール？の雰囲気をひしひしと感じています。（オールドイングリッシュ、Dodd等も作風が酷似していると思えるものがあります）色々なオールドボウの図解等と見比べてみるのも一興でしょうか。コンディションとしては今年はじめ毛替え、チップが欠けていたため牛骨に交換済み、棹身に表面の色ムラ（全体に赤褐色ですが数カ所黒ずんだところや色が薄くなっている所あり）、フロッグのヒール部演奏者側に数ミリの欠けありですが、経年の割に使用感や傷も多くなく、スティック折れ等の決定的な問題はありません。スクリュー・フロッグの動作もスムース、ガタツキもほぼありません。軽い弓です。実重量もそうですが、持ったときにズシッとではなくフワッとした感触を感じます。剛弓、あるいは少し重みを感じつつ弾きたいという方にはやや不向きでしょうか…。とても大雑把ですが、バリバリ弾きたいとい方よりも優雅に高雅に音と戯れたい、という方に推したいと思います。